指輪物語
作:J.R.R.トールキン

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指輪物語
叔父から託された指輪が冥王サウロンのものだった?!
持っているだけで命を狙われ、破壊不能、使っても破滅。
どないせーちゅうねん!
次第に往時の力を取り戻しつつあるサウロンが中つ国への影響を強める中、冥王に敵対する勢力の代表が集まって対策を検討する。
これがかの有名なエルロンドの会議である。
案1:指輪の力を使って冥王を撃退する
 ⇨ 新たな冥王が誕生するだけなので却下
案2:どっかに隠す
 ⇨ 探知されたらおしまいなので却下

結局、冥王の支配するモルドールにどうにかして忍び込み、滅びの山(指輪が製作された場所)のマグマに投入する他ない、という無謀にして唯一完全な決着を得る事ができる案が採用されたのだが…
じゃぁ誰がやるのか。
人間代表_「俺がやります!(使う気満々)
その他全員「お前だけは絶対ダメだ。」
どっかにいねぇかなぁ。
  1. 善良で
  2. 忍耐強く
  3. 目立ちにくく
  4. 万が一指輪に魅了されても新たな冥王になってしまうほど強力でない種族
いるわけねーよな。
そんな都合のいい人材なんて…(苦笑)


…💡
おるがな!
しかも目の前に。
フロドお前やれ。
その他全員「俺たちも手伝うから。」
人間代表_「俺も手伝うぜ!(奪う気満々)

こんな感じで結成された決死隊による本当に絶望しかない旅の一部始終を描く物語です。
針に糸を通すような大小の成功を撚り合わせて、100回やったら99回は世界が滅びているうちのたった1回だけの成功例を見せられているようなギリギリ感。
でも最後は根性でねじ込む!
モルドールに入ってからはもうトラウマ級の酷さでした。
まるでサイレントヒルのような360°ホラーな状況で水も食料も体力も精神力も尽き、実際這いつくばってにじり進む事しかできなくなってしまったフロドを見て、当初仲間に加えるのは荷が重いと言われていた従者サムがまさに一世一代の大仕事を成し遂げたところで私は男泣きに泣いた。
マジで。
全世界を熱狂させたファンタジー小説として比肩し得るのは無茶を承知で言うとハリーポッターぐらいしかないぐらい間違いなく面白いです。
もし未視聴であればピータージャクソン監督の『ロード・オブ・ザ・リング』からだと入りやすい。
全指輪オタクの頂点に位置するような人が撮った「これだよこれ!」を絵にかいたような映画ですので、これが面白くなければもうおすすめしようがありません。
長編ファンタジー小説がイケる人で万が一未読でしたら是非!