米子市淀江町
淀江町福岡には2ヶ所、計2基のサイノカミさんがあります。
1基は天神垣神社(あめのかみがきじんじゃ)に。
国指定の重文「石馬」が収蔵されているって事で有名なんじゃないでしょうか。
その他荒神さんやらクチナワさんやらいろいろあります。
そしてもう1基は白鳳の丘。
埋蔵文化財が専門ですが、石造物にも強いぞ!
天神垣神社の双体道祖神
依り代について
🍙型の大きな自然石に駒形の彫込み、その中に双体神立像が浮彫りされています。
所持品は向かって右の男神が笏、左の女神が扇。
ワンポイントの猪目(💛)が可愛らしいですね。
上淀白鳳の丘展示館や古代の丘公園など、周辺は文化施設の密集地です。
サイノカミ巡りだけで済ませては、木を見て森を見ぬというか何やら勿体ないですので、いっそのこと1日ここらへんで潰してしまいましょう。
サイノカミの略奪について
同じく淀江町の福井という所にビルトイン道祖神っていうのがありましてですね。
難攻不落、略奪不能、とにかくその理不尽なまでの守備力の高さはご覧のとおりなわけです。
よりにもよってそれを奪いに行った若い衆が失敗し、腹いせにアヒルを盗んでさらに失敗を重ね、散々な目に遭ったというエピソードがこれまた面白いんですな。
そして実はそれ、ここ福岡の若い衆らしくてですね…ヒソヒソ
…
…
町誌にバッチリ記載されているというのは、ちょっと気の毒な話。
上淀白鳳の丘の双体道祖神
依り代について
これまた大きな自然石に神殿、その中に双体神座像が線刻されています。
男神は佩刀し笏、女神は扇を所持。
ここの依代は新しく、
昭和五十四年十二月
淀江のサイノカミ出版記念
淀江中央公民館歴史教室
と彫られているとおり、昭和生まれです。
これだけ新しく、また克明に線刻されているにも関わらず、双体神の顔が見えないところなど、もしもわざとそのように作られたのなら芸が細かいとしか云い様がありません。