鳥取県西部の道祖神・サイノカミ
米子市淀江町
米子市淀江町
中尾と西尾の併称で中西尾なんだそうですね。
てっきり上西尾と下西尾もあるものだとばかり思っていました…
_| ̄|○ガックリ
ところで淀江町中西尾には、2ヶ所計2基のサイノカミさんがあります。
そのうちひとつは福井のサイノカミと同じくビルトイン道祖神。
塞神に限っての事ではないかもしれませんが、その性質上おいそれと移動出来ないという事情があってか、しばしばこういう事が起こるんでしょうね。
道端 法面のビルトイン道祖神
目印
ありません
対象
双体道祖神
参考
淀江みちくさ手帖
依り代について
辛うじて双体道祖神らしき姿と左右に文字が見えますが、細かいことはさっぱりわかりません。
中西尾公民館の双体道祖神
目印
中西尾公民館
対象
双体道祖神
類型
参考
塞神考 No.318
淀江みちくさ手帖
淀江町誌
依り代について
鳩サブレ的形状の大きな自然石に円形の彫込み、その中に双体神立像が線刻されています。
向かって右の男神は佩刀したうえに笏を、そして女神はスライム型の宝珠を所持。
そしてものすごく筆圧強めで中の字。
盗難対策だと思われます。
淀江町誌
淀江町誌にショッキングな記述がわりとサラッと書いてあります。
取り敢えず引用しましょう。
サイノカミは、村々でとりあいもしたので、一つは稲吉から持ち帰ろうとして、途中で力尽きて土中に埋めてある。
他は公民館の入り口にある。
他は公民館の入り口にある。
淀江町誌(1985)より
奪ったうえに土中に埋めたって…、よくもまぁ祟られないものだと思います。
それにしてもどこに埋まってるんでしょうね?
最後にもう一つだけ余談を。
こちらの公民館、古くは宇田川公民館と呼ばれていたそうです。
それではさようなら。