安曇のサイノカミ

鳥取県西部の道祖神・サイノカミ
米子市日野川以西

上安曇堂横の双体道祖神(×3)

鳥取県西部の道祖神、上安曇堂横のサイノカミ
2022-06-11
目印

上安曇堂

対象

双体道祖神×3基

参考

石に刻まれた祈り2 No.41

所長

上安曇の集落、中ほどにお堂があります。

その隣、山の斜面に危うげなバランスで置いてある2基の双体道祖神がサイノカミでしたが…
令和4年、なんか3基に増えましたね。

出典によると昭和36年ごろまでサイの神祭りが行われていたそうです。

依り代について(上右)
鳥取県西部の道祖神、上安曇堂横の双体道祖神
2023-08-21

滑らかな駒型っぽい自然石に宝珠型の彫込み、中には半丸彫りの双体神像。
恐らく座像です。
向かって右の男神は笏、左の女神は由布を所持しています。

ぽんきちくん 木綿のフリルが可愛い!

だよね^^
これには、類型であると思われる依り代があります。

そしてそれらの中では最も洗練されていて新しく見えます。
そのうち新宮神社の依代が、製作年がわかっている中で最も新しい明治廿一年ですので、少なくともそれより新しいであろうという事が推測できます。

類型:おだんごタイプ

依り代について(上左)
鳥取県西部の道祖神、上安曇堂横の双体道祖神
2023-08-21

方形の切石にコの字型の彫込み、中に半丸彫りの双体神立像。
向かって右の男神が笏、左の女神が由布を所持。

ぽんきちくん

コの字型の母石ってときどき見かけるんですけど…
これって祠の胴のとこじゃないですか?

宝篋印塔の一部を残して祀ってる先っちょ石造物にしても、こういうのをミニマリズムって言うんでしょうね。

所〕いや、それは違うと思うぞ。

依り代について(下)
鳥取県西部の道祖神、上安曇堂横の双体道祖神
2023-08-21

なんと、新発見の双体道祖神です。

前回調査(2021-08-21)
今回調査(2022-06-11)の間、どこかのタイミングで持ち込まれています。
念のため、こちらの依代には出典がありませんのであしからず。
近隣のご老人にお話しを伺ってみましたが、いつ持ち込まれたのかについてご存じではありませんでした。

形状について。
丸四角形の加工石に神前幕の彫込み、中には半丸彫りの双体神座像。
向かって左の女神が恐らく由布を所持、右の男神はわかりません…

保存記録(含残念写真)
鳥取県西部の道祖神、上安曇堂横の双体道祖神
2021-08-21
上右の依代を支えていた石が転げ落ちています…
そして、少なくともこの時までは二基しかありませんでした。
鳥取県西部の道祖神、上安曇堂横の双体道祖神
2021-02-27
上右の依代を支える石がまだこの頃はありました。

下安曇阿弥陀堂裏の幸神

鳥取県米子市下安曇の阿弥陀堂
2022-06-11
目印

下安曇阿弥陀堂

対象

石祠「幸神」

参考

塞神考 No.390
石に刻まれた祈り2 No.40

所長

阿弥陀堂後ろとの事で、てっきり裏手の北平神社にあるものだと思って随分探しました。

随分って具体的にどれぐらいかって?
よく聞いてくれたよ。
なに、ほんの半日程度さ…フー🚬

鳥取県西部の道祖神、下安曇阿弥陀堂後ろの石祠「幸神」
2023-08-20

まさか本当に阿弥陀堂すぐ後ろ、草むらの中にあるとは…
_| ̄|○l||lガックリ

いやまったく想像するべきでした。
石造物ってそんなもんだと。

鳥取県西部の道祖神、下安曇阿弥陀堂後ろの石祠「幸神」
2021-02-27

また、何らかの事情で倒壊したらしく、元々左側にあった筈である子年女の文字が裏面に来ています。
つまり、よりにもよって幸神の面が下になっている訳ですが、これも発見が遅れた原因のひとつ。
それでは言わせてもらおうか。

ス~…
📢その積み方、違 (ゴンッ!)
うっドサッ…

ぽんきちくん

ポイッ⌒🔨
いいじゃないですか、べつに。
石造物なんてそんなもんだし、部外者が無責任にとやかく言う事じゃないと思います。

ちなみに令和3年ぐらいまではまだ何とか見えてたんだけど、今年(R5)はもう草刈り範囲から外れちゃったかも…
でもいいんだ。
まだあたしが憶えてるから!

ご来場ありがとうございました。
もしよろしければ…

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