米子市日野川以西
米子市福市には2ヶ所、計3基のサイノカミさんがあります。
まずは四区薬師堂近くの双体道祖神と自然石。
そして次に六区集会所前の双体道祖神です。
六区の方は平時木祠の中で祀られており見ることは出来ないのですが…
なんと台風一過、祠の扉が飛んで無くなっていたところにたまたま通りかかりましたので慌ててシャッターを切りました。
このとき半ばあきらめていた依代を覗…拝観する事ができたのは本当に偶然なんです信じてください刑事さん。
福市四区 薬師堂そばの双体道祖神
薬師堂
双体道祖神
自然石
石に刻まれた祈り2 No.35
依り代について
薬師堂横にある道の奥。
自然石と双体道祖神があり、そのどちらもがサイノカミです。
薬師堂を背にして右側にある自然石は無地。
そして左側の依り代。
双体神立像が線刻された自然石です。
鼻高の猿田彦は佩刀、天鈿女命は鈴を所持。
神楽鈴は珍しくて見た目も華やかなので見つけると実にホクホクとした気持ちになりますねぇ。
像の左には願主村中の文字。
右側面には世話人の文字と広い範囲にわたって削り取られた跡が見られます。
名前が削られている事から、略奪または奪還による移動があったと推察することはできるのですが…
櫓でも組まなければ持ち上げる事すらできないであろう大きめの石を、よくもまぁホイホイと略奪したものだなぁなどと感心するやら呆れるやら。
2024年2月17日追記
なんと行事が再開しています。
前回確認(2022年2月5日)までは畑の隅にドスンと石が置いてあるだけだったのですが、注連縄、榊、みかん、あと藁苞(わらづと)が供えてあり、説明書きの看板まで建立されています。
通りがかりの女性にお聞きしてみたところ、
「あら、ほんとだ!」
との事でしたので、まだ十分認知されていないのかもしれませんね。
福市六区 集会所前の双体道祖神
福市六区集会所
双体道祖神
塞神考 No.388
石に刻まれた祈り2 No.36
駒型切石の中段を彫込み、中に浮彫り線刻の双体神立像。
彩色行事のあとが見られます。
向かって右は鼻高の猿田彦命で、佩刀のうえ鈍器のような大幣を担いでいます。
そして天鈿女命の所持品は無く、ニッコリ。
天鈿女命が起源といわれるおかめ、お多福ですね。