米子市日野川以東
米子市泉には2基のサイノカミさんがあります。
それぞれ上泉神社及び下泉神社にある双体道祖神ですな。
まぁ見ていきましょう。
上泉神社の双体道祖神
依り代について.
ゴツゴツした🍙型自然石の前面中心あたりを大雑把に整えて、双体神半身像が浮彫り線刻されています。
大変みえづらく、あくまで蓋然性の低い私見である事をお断りしたうえで…
向かって右の男神は猿田彦命。
鼻高の特徴がありませんが、長物を所持して半身で向き合う図案に猿田彦が多いことと、猿面に見える(誤解ならゴメン💦)事が理由です。
所持物は長刀。
反った刀身と鍔が胸先に見えます。
因って左は天鈿女命。
所持物は丸くない宝珠、もしくは由布。
彫込みの左横には文久二年〇四月吉〇という文字が読めます。
出典によると文久二年戌四月吉日だそうですが〇部はさっぱり読めません。
類型:猿田彦タイプ
それはそうとここは笹子谷池のほとり。
昼尚暗く長い参道の先へドキドキしながら進んだ末、ようやくたどり着いた境内にサイノカミはありません。
入口も入口、鳥居の左横にあります。
心細い思いをしたあげく、出発点にあったことに気付いた時の気持ちときたら…
ガックリ。
下泉神社の双体道祖神
下泉神社
双体道祖神
石に刻まれた祈り2 No.48
依り代について.
鳥居のすぐ左隣にあります。
やや形を整えた形跡のある石に駒形の彫込み。
注連縄を線刻したその下に線刻の双体神の半身像というレイアウトであり、向かって右の男神は左手で杖をつき、左の女神は宝珠を所持。
彫込みの外、向かって右に
下泉氏子中
そして左には
文久二戌十一月吉日
と、ありがたい事にかなりはっきりと彫ってあります。
舟形手水鉢
この辺りは何故か舟形手水鉢が異様に多いと感じます。
どこだかでも書いたような気がするのですが、船上(ふなのえ)さんであったりお賽銭入れだったり、更には女陰石だったりするものもあり、どんだけ舟が好きなんだよと思っ(カット)