蚊屋のサイノカミ
米子市日野川以東
米子市蚊屋には2基のサイノカミさんがあります。
ひとつは中島神社の双体道祖神。
令和4年現在、米子市で最も若い依り代です。
そしてもう一つは高畑神社の双体道祖神。
こちらはなんというか…、ユルいんですよw
中島神社の双体道祖神
依り代について
戒名板的なツルツル石材に宝珠の形をした薄い彫込み、中には浮彫り線刻の双体神立像。
向かって右、鼻高の猿田彦命は剣と槍を、左の天鈿女命は御幣と宝珠を所持しています。
彫込みの右に平成十一年十月吉日
左には村中の文字。
めっちゃ新しいですね。
冒頭でも書きましたが、この記事を書いている令和4年現在、米子市で最も若い道祖神の依り代である筈です。
因みに2番目に若いのは、平成6年に再建された米原神社の双体道祖神。
そして3番目は、平成2年に追加された亀甲神社の二基。
…だったような。
⇧だんだん自信が無くなってきた
平成のご時世になってさ。
わざわざ双体道祖神を造立しようっていう気運が盛り上がること自体すごいと思うのよ。
高畑神社の双体道祖神
依り代について
不定形の自然石に神殿、その中の双体道祖神がそれぞれ線刻されています。
向かって右の男神は槍を、左の女神は扇を所持し、また二柱共に胸をはだけたセクシーな身なり。
ここの依代は上述のとおりかなりユルく、そのユルさは市内で五指に入るのではないでしょうか。
因みに女神が胸をはだけていると、私の場合自動的に天鈿女命だと判定しますので、という事は右の平和そうな顔をした男神は、とてもそうは思えませんが猿田彦命という事になります。
独断と偏見で。
神殿の左には大正十一年十二月云々と書いてあります。
…猿田彦ねぇ。
類似の依り代
最後にもうひとつだけ。
こちらの依り代は岡成神社の双体道祖神と親子関係にある図案です。
便宜的に岡成タイプとして括っていますのでまぁ比べてみてください。
ずいぶんユルくデフォルメしてありますのでわかりにくいですが、気づいてしまったんだからしょうがない。
根拠ですか?
こんなもん勘です。
例によって共通の手本なり同図案群が今後見つかるかもしれませんので、そのへんはあしからず。