鳥取県西部の道祖神・サイノカミ
米子市日野川以東
米子市日野川以東
米子市二本木には2ヶ所、計2基のサイノカミさんがあります。
大畑神社と箕薬師堂が目印ですな。
あと、わかりにくいですが近隣の個人宅で地主さんや水神さんやっておられるところがありますので、キョロキョロしながら歩いてみましょう^^
箕薬師堂そばの双体道祖神
依り代について
縦長でザラザラした砂岩質の自然石に駒形の彫込み、中に双体神立像が浮彫りされています。
向かって右の像は笏を持っています。
左の像は胸から下が破損しており細かいことはわかりません。
剃髪していて特徴に乏しいため、男女の別を断じるのはいちおう避けておきます。
また、彫込みの外左に嘉永七○八月日とあります。
出典にはいずれも年と記載されていますが、壬じゃないかな。
…たぶん。
製作時期の碑文で稀に十干を用いている例を見かけるんですが、なんなんですかね。
大畑神社の双体道祖神
依り代について
ザクザクオートミールクッキー的形状の自然石に、神殿の線刻と方形の彫込み、中に双体神立像が浮彫りされています。
向かって右の男神は笏。
左の女神は宝珠を持っているそうですが、宝珠はもうほとんど見えません。
神楽鈴のような気がしないでもない。
右に村中
左に明治十七申九月日
下に世話人 松井政治郎 妹東清二郎 妹原善知の文字がかなりしっかり入っているわりに、村の名前が消されているように見えます。
まぁ普通に考えて、略奪もしくは奪還など依り代の移動があったんでしょうね。